北方領土問題の解決は党政策の重要な柱のひとつですが、元島民が高齢となる一方、現地を訪問する機会も中々なく、身近に感じにくいメンバーも多いのが現状です。
こうした問題意識の下、青年局では問題解決をテーマに北海道の道東で研修会を実施。10名の国会議員を含む71名が全国から集いました。
中標津町での開会式には、西村穣町長、曽根興三別海町長、山口将悟標津町長にご出席いだきました。鈴木憲和青年局長は「この研修を通じて、北方領土を自分たちの目で見て、元島民の話に耳を傾け、日本の領土について改めて考えてほしい」と強調しました。
また、ファームノート牧場・希望農場、中標津ファームサービスを視察。AIを活用したシステム等を学ぶと共に酪農の厳しい現実の声を伺いました。
2日目は根室市へ。
納沙布岬で歯舞群島との距離の近さを実感した後、石垣雅敏根室市長をはじめ、20名の地元の方々と地域を盛り上げる活動や北方四島への思いなど意見交換しました。
その後、北方四島の居住者との交流促進を図る拠点、北方四島交流センターを見学し、元島民や高校生らと交流しました。
元島民の得能宏氏からは「返還運動を続けてきた元島民が自由に行き来できるよう、北方領土問題解決に向けて共に取り組んでほしい」と切実な訴えを、根室高校北方領土根室研究会の学生からはコロナやウクライナ侵略の影響で途絶えている北方四島交流の早期再開の希望をそれぞれお聞きしました。
最終日は羅臼町へ
洋上から国後島を視察した後、湊屋稔町長らと意見交換。元島民2・3・4世の思いや漁業の現状などをお聞きしました。
閉会式では、柴田正人中央常任委員会議長が「我々青年世代が思いを受け継ぎ、一歩ずつ前進させていきたい」と力強く語りました。
3日間を通じ、自治体や漁協・商工会など関係者の皆様、地元北海道7区の伊東良孝前支部長、鈴木貴子現支部長(青年局部長)に大変お世話になり、感謝申し上げます。